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 人間関係をスムーズにする「雑談力」を磨こう



当たり前のようですが、人生の後半戦は、人生の前半戦からつながっています。
前半戦に培った知識や経験は後半戦で大事に生かしていく。さらに、前半ではあまり意識しなかったことに目を向けてみる。前半では苦手だったことにも挑戦してみる。後半戦では、こうした柔軟性が必要になるのではないでしょうか。
たとえて言えば、ベランダに置いた鉢植え。ずっと片方だけに陽を当てていると、そちら側ばかりが太陽に向かって伸びていきます。ぐるりと反対側に回してみると、もう片方も緑が豊かに茂ってくる。人間も同じかもしれません。
この章では、充実した後半戦を生きるための「力」について考えてみます。
まず私が注目するのは、前章までにも何度かお話ししてきた、女性が得意な「会話力」です。男性にはどうでもいいと思われがちな、たわいもない無駄話、すなわち雑談ができる力、「雑談力」です。
「雑談」というのはけっして無駄なものではありません。雑談ができれば大概のことは乗り切れます。「雑談」をテーマにした研究で修士論文を書いた教え子がいますが、彼は今、カウンセラーとして、研修で雑談の仕方を教えているそうです。
女性は「雑談の研修」と聞いて不思議に思うかもしれません。毎日、何気なくやっていることで、いったい何を教えるのかわからないのではないでしょうか。
けれども、男性にとって雑談とはなかなか苦しいものです。趣味や仕事など、何か共通の話題があればいいのですが、何もないとうまく話ができません。「昨日のサッカーは……」と話題をひねり出しても、そのあとの会話が続きません。
教え子によると、人間関係に悩みを抱える方たちも、その研修で「雑談力」を鍛えることによって、人間関係に改善が見られたそうです。つまり、「無駄話は無駄ではない」。雑談というのは、人間関係をスムーズにする非常に有益な会話なのです。
目的性を大切にする男性にとって、この「有効」「有益」ということがわかっただけで、ぐっと「雑談力」がアップすることは間違いありません。
人生の後半戦に必要な新たなネットワークを作っていくのに、「雑談力」は強い味方になってくれるはずです。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第5章 人生の後半戦は5つの「力>    >    人間関係をスムーズにする「雑談力」を磨こう

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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