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 「夫の幸せ」と「妻の幸せ」の微妙な違い



女性は男性より情緒的なつながりを大切にする傾向がある、と前述しました。
男性には「くだらない井戸端会議」と見えるものも、「無駄な長電話」と思えるものも、女性にとっては必要なコミュニケーションです。「たわいもない会話」をすることで、相手との親密性を高めたり、確かめ合ったりしているのです。
たとえば近所の人と道端で会って、「いいお天気ですね」と笑顔を交わし合う。
「いいお天気なのはわかっているのに、なぜいちいちそんなことを言うんだ?」とブスッとしているのは、社会的なスキルが低い人でしょう。
言葉とはただ事実を伝えるためだけのものではなく、気持ちを伝えるものであり、人間関係の潤滑油ともなるものです。
仕事から疲れて帰ってきて、妻にあれこれ話しかけられるのがうざったい。たいした内容でもないのに今話さなくてもいいじゃないかと思うのは大間違い。話しかけるのは、妻が夫につながりを求めているがゆえなのです。話しかけられなくなったら夫婦関係は終わりです。
夫婦関係の中での「価値」は人それぞれといえども、「情緒的な満足」は女性にとって大きな価値のひとつでしょう。夫は一生懸命仕事をして稼いで、「経済的な価値」に貢献しようとするのですが、実は妻のほうは、それによって情緒的なつながりがおろそかになることを決して望んでいない。むしろ、夫婦の間にもっと会話がほしい、と思っているのです。
「釣った魚にもちゃんと餌をやっている」と夫のほうは主張しても、これは相手が望んでもいない餌をあげ続けるようなもので、妻の気持ちはつなぎ止められません。
何事も自分だけを基準に考えては失敗します。いくら自分がフィギュアをコレクションしているからといって、妻の誕生日にフィギュアをプレゼントしても喜ばないでしょう。
それと同じで、幸福な熟年夫婦になるためには、何をプレゼントしたら相手が喜ぶのか、相手が何に高い価値を置いているのかを知らなくてはなりません。お互いに満足してこそ、本当の夫婦になれるのです。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第4章 一生を共にする「周り」を>    >    「夫の幸せ」と「妻の幸せ」の微妙な違い

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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