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 「インフォーマル・デビュー」の準備をしよう



男性はフォーマル(事務的)なコミュニケーション、女性はインフォーマル(個人的)なコミュニケーションが得意だという話をしました。
そこで、人生の後半戦を愉しむために欠かせない夫婦間のコミュニケーション、そしてインフォーマルなコミュニケーションの技術についてもう少し考えてみましょう。
最近あまり聞かなくなりましたが、「濡れ落ち葉」という言葉が一時話題になりました。これは仕事をリタイアした男性が濡れた落ち葉のごとく妻にピタッとくっつく、そんな様子を表わしたたとえです。
なぜピタッと貼りつくのかと言えば、フォーマル・ネットワークを失った男性には、ネットワークがない。ずっと家と職場の往復でしたから、ご近所の人間関係も、買い物に行くのにもどこにどういう店があるのかもわからない。そこでインフォーマル・ネットワークを持っている妻にくっついていくしかないのです。
しかし、妻にくっついてご近所の集まりに顔を出しても、話すことがない。「祭り」のようなテーマがないと、どうコミュニケーションをとっていいかわからないので、もっぱらコミュニケーションは妻にまかせます。
つまり夫にとっての妻はメッセンジャー。対外的な交渉をする渉外係。この有能な渉外係がいないと孤独に陥って早死にすることになりますから、長生きをしたければ、妻を大事にして長生きしてもらおうというオチになります。
しかし、この作戦もそれほど有効とは言えません。妻は夫の面倒をみることを、夫が想像する以上に憂鬱(ゆううつ)に感じています。夫が退職すると「毎日一緒にいなくてはならない」、その毎日を想像してかなりブルーになっている。
男性もあまり妻にべったりと頼りきらず、じょじょにインフォーマルな社会での自立をはかる必要があります。
そのためにも一夜漬けでは間に合いません。大学受験でも、早い人は小学校の頃から準備を始めています。ママ友を作るために公園へ行く「公園デビュー」ならぬ「地域(活動)デビュー」です。「インフォーマル・デビュー」を果たすために、頭と心の準備をしておきましょう。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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