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 源義経【みなもとのよしつね】


「美男子説」はウソだった!?



テレビドラマでも映画でも、源義経が画面に登場するとき、美少年演じるというのが現代の約束になっている。幼少期の牛若丸時代の鞍馬山での修行、奥州平泉での藤原氏からのかわいがられ方、静御前との恋など、どれをとっても美少年イメージだからだ。また、平家との戦いぶりにおいても、勇猛果敢若武者ぶりは、美男俳優が演じるのにふさわしい。確かに『源平盛衰記』では、少年時代の義経の容貌について最高の賛辞を記している。『平治物語』では義経の生母である常盤御前は絶世の美女として描かれているから、その子の義経もさぞやと想像することになる。ところが『平家物語』になると、一転して具体的な表現があわられ、それはとても美男子とはいいがたいものになる。色が白くて背が小さく、前歯が飛び出していた。つまり出っ歯だったというのだ。この出っ歯だったというのは事実と考えていい。後に鎌倉幕府が頼朝の命で義経に追っ手をかけることになったときの手配書に、特徴として出っ歯が記されているからだ。この手配書には、顔色が青白く、しょっちゅう咳き込んでいるとも書かれている。色白だったのは病気で顔色が悪かったためで、咳き込むというところからして、どうも結核にかかっていたのではないかといわれる。また春日神社と吉水神社に奉納されている、義経のものと伝えられる鎧は、身長一五〇センチ程度の小男が着てちょうどいいサイズのものである。気性も実は小心で神経質、気弱といった欠点があったらしく、ただ平家を滅亡に追いやったという結果だけが評価される青年にすぎなかったらしい。現在の義経像は、江戸時代に能や歌舞伎で「義経物」という分野が誕生したとき、二枚目俳優が演じたことで定着した、いわば美化された像であるといえる。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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