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 富士山②【ふじさん】


不二山、不死山、不尽山、諸説が乱立する名前の由来



富士山は国内でいちばん高い山というだけでなく、日本のシンボルとして親しまれてきた。「フジ」という音のルーツは、アイヌ語の「プッシュ(噴火する)」あるいは「フチ(火)」からきたとか、マレー語の「プジ(素晴らしい)」「プチ(白)」からきたなどの説がある。三〇〇?七〇〇年頃から、「フジ」と呼ばれるようになったのではないかといわれているが、はっきりはわかっていない。現在のように「富士山」という漢字が定着したのは、鎌倉時代以降とされている。この字を解体してみると、「士に富む山」と読め、「士」は「武士」の「士」だから、この漢字自体は武士道からきていると考え、武士の世となった鎌倉時代以降だろうと推測されているのだ。それ以前には、いろいろな漢字が使われていたようだ。いちばんポピュラーなのが「不二山」。「二がない」つまり、ほかにはない唯一無二の山という意味である。奈良前期の宮廷歌人山部赤人は、「不尽」を使った。田子の浦ゆ うち出でて見れば真白にぞ不尽の高嶺に雪はふりける「不尽の高嶺」とは、富士山の頂のことである。「不尽山」とは、尽きることがない山といった意味。では、何が尽きないのかというと、雪である。つまり、文字通りだと常に冠雪があるという意味になるが、実際の富士山万年雪の山ではない。歌人独特の感性で、大げさに「尽きることのない」といった意味合いで表現したのかもしれない。「不死山」の字は、不老不死伝説からといい、神秘的な美しさが漂う富士山だけに、こうした伝説の舞台にふさわしいと思われたのだろう。そのほか、「布士山」や「布自山」と書くこともあった。この場合、とくに由来はないようで、「フジ」の音に合わせて漢字を当てただけのようである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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