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 地下鉄①【ちかてつ】


空気で動かす地下鉄をつくろうとした男がいた!



いまや東京や大阪など大都市での交通機関として欠かせない地下鉄。世界最初の地下鉄が開通したのは、今から一四〇年あまり前の一八六三年、ロンドンである。開通当時の地下鉄は蒸気機関車が牽引するものだったから、換気が大問題で、駅は天井のない吹き抜け構造にし、堀割道の底に線路を敷設した区間もあった。ちょうど同じ頃、一八六六年のアメリカに、空気の力で地下鉄を走らせることはできないかという、現代でも相当突飛なアイデアを思いついた男がいた。その人物とは、アルフレッド・エリー・ビーチニューヨーク在住の「サイエンティフィック・アメリカン」という雑誌のオーナー兼編集長であり、目の不自由な人用のタイプライターケーブル鉄道、空気管などの発明者でもあった。渋滞の激しい道路事情をなんとかしたいと思うものの、ロンドン同様、ニューヨークも都心部は建物や道路が密集しており、地上に鉄道は敷けない。そこで、地下にというところまではロンドンの地下鉄を計画したロンドン市の法務官チャールズ・ピアソンと同じである。ところがビーチが考え出したのは、空気の圧力で電車を動かすという地下鉄だった。蒸気エンジンでつくり出した風を、円筒形の地下パイプに送り、地下パイプ合わせてつくった円筒形の列車を押し出すというしくみである。しかしこれは政界などからの反対にあったため、彼はブロードウェイの地下に郵便運搬用の小さな空気管を通す許可申請をした。許可が下りると、ビーチは私財を投じ、密かに直径二・七メートル、長さ九四メートルトンネルを、五八日間で完成させたのだった。待合室もつくられ、そこには絵画が飾られ、グランドピアノが置かれ、噴水までもあったという。開業日は大成功で、実際に彼のアイデア地下鉄は開通したわけである。だが、地下鉄を阻止しようとする政界の動きでそれ以上の工事はできず、スポンサーとして名乗りをあげていた財界も手を引かざるを得ない状況になった。そして、そのまま幻の地下鉄になってしまったのである。ニューヨークに最初の地下鉄が開業したのは一九〇四年とされている。その地下鉄工事で、工事を進めていた労働者たちが、ビーチトンネルを見つけてたいへん驚いたらしい。しかも、彼の発明品である当時の列車も、そのまま残っていたという。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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