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 香川県【かがわけん】


いままでに二回も消滅したことがある、苦労の多い県



平成の大合併により、市町村の境界線が大きく変わったり、村や町の名が変わったりしたが、さすがに県単位で境界線が変わることはなかった。ところが、過去に目を転じてみると、四国の香川県は、二度も消滅してしまったことがあるのだ。一度目の消滅は、明治のはじめに起こった。明治維新による廃藩置県で、藩から県に移行したが、いまの香川県にあたる旧讃岐国では、高松県・丸亀県・倉敷県・津山県の四つの県に分割された。その後、高松県と丸亀県が合併して「香川県」の誕生となった。ところが、香川県が誕生して数年後の一八七三(明治六)には、名東県(現・徳島県)に吸収されてしまった。そこで反発したのが住民たちである。自分たちの地域がほかの地域に組み込まれてしまい、以前の名が消えてしまうのは、アイデンティティを失うようで寂しいものだ。それに加えて、旧香川県の住民には、増税という大きな問題が生じていた。名東県に組み込まれてしまったせいで、旧香川県の住民たちは、名東県の吉野川治水のための税金を上乗せされてしまい、結果、以前よりも税の負担率が高くなってしまったのだ。税金は高くなるが、旧香川県の住民には、その恩恵はない。そんな状況に我慢ができず、旧香川県では独立運動が勃発し、一八七五(明治八)年九月に独立を果たした。しかし、やっとの思いで独立を勝ち取ったものの、翌年の八月には、再び香川県消滅の憂き目に遭う。今度は愛媛県に合併されてしまい、香川県の独立は、たった一一カ月間に終わった。しかし、そんなことであきらめる人々ではなかった。その後も根気よく、明治政府に愛媛県からの独立を請願し続け、一八八八(明治二一)年、悲願の独立を果たしたのである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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