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 海抜【かいばつ】


富士山の標高を決める基準点は、東京の永田町にある



日本一高い山・富士山の標高といえば、三七七六メートル。その数字には聞き覚えがあって、当たり前のように思っているが、高さがあるのだから、標高を決める基準点もあるはず。それはどこにあるのだろうか。本来、山の標高を測定する場合、国土地理院では、東京湾の海面を海抜ゼロメートルとして、海水面からの高さを標高とする、と定めている。これを「海抜高度」ともいうのだが、実際には海は満潮や干潮があって、海面の位置は一定しない。そこで、昔に定めた平均海水面という基準がある。一八七三(明治六)年六月から一八八〇(明治一三)年まで六年半をかけて東京湾で測定された。その水準原点は、実は東京都千代田区永田町にある。一丁目一番地の憲政記念館内である。設置当時は、陸軍陸地測量部であった。この地点が海抜二四・四一四メートルと決められているのだ。ちなみに、富士山の標高を測定する歴史は、江戸時代までさかのぼる。最初が一七二七(享保一二)年、福田某による三八八六メートル、その後、一八〇三(享和三)年、伊能忠敬による三九二七・七メートルという測定結果が残っている。一八六〇(万延元)年にはイギリス公使オールコックが四三〇九・八メートルと、ずいぶん違う数字を出したり、一八八〇(明治一三)年には東大の教授メンデルホールらによって三七七八メートルという現在に近い値が出されている。一九六二(昭和三七)年には、国土地理院による測定で三七七五・六三メートル、一九九三(平成五)年には大成建設によって三七七四・九七メートル、そして一九九七(平成九)年には、静岡大学理学部の里村教授らによって水準測量結果に対する重力の補正がおこなわれて、三七七六・二二四メートル正しい標高となっている。現在は、測定には全国に設置した三角点を使って複数の三角点から見たときの水表面からの角度と距離で標高を決めるが、人工衛星を活用したGPS(全地球測位システム)を使って測定する方法も使われるようになっている。近い将来、さらに簡単に標高を調査できるシステムが登場する可能性は高い。しかし、まだまだ本当の意味での標高値は、実は定かではないのである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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