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 囲碁【いご】


昔は上手が黒石で、それが白石に変わったのは鎌倉時代



囲碁をやる人にとっては常識の黒石と白石のルール。先手が黒石、後手が白石。黒と白どちらを使うかにも決まりがあって、囲碁の上手なほうが白石で、下手なほうが黒石、また、両者の強い弱いがはっきりしていない場合は、目下の者が、相手に対する敬意をあらわして黒石を取るのが常識であり、囲碁界の礼儀である。現在のこの常識は、その昔囲碁が中国から伝わってきたときには、ちょっと様子が違っていたのだそうだ。黒と白の扱いが真逆。つまり、上手が黒石で、下手が白石だったようだ。これは古代中国の色に対する考えに影響されている。「黒」はもともと高貴な色。黒い着物を着られるのも高位高官のみで、老子が説く根本的な概念「玄げん」(玄くろう人とというときの「玄」)も、もともとの意味は「黒」である。正確にはわかっていないのだが、中国から日本に囲碁が伝わってきたのは、飛鳥時代の六〇八年とされ、裴はい世せい清せいが日本に来たときの話を書いた『隋書』倭国伝(六三六年)に、倭人(日本人)は「仏法を敬い(中略)囲碁、すごろく、博打などの戯を好む」と記されていることによる。聖徳太子がいた奈良時代に、吉備の真備が遣唐使として唐から持ち帰ってきたという話が一般には伝わっているが、実は、それ以前から囲碁は日本にあったらしいのだ。当時は黒石が上手だったはずなのだが、いつ頃逆転して今日まで伝わっているのかというと、それは鎌倉時代になってからという。その原因にも諸説があるのだが、まず一つは源氏の旗の色。この旗の色が白色だったため、源氏優勢の鎌倉時代に、白い色を上手にする習慣になったという説があるのだ。もう一つは、白石の素材である。素材がはまぐりになって、それが高価になったため、必然的に上手なほうに高価な白石を渡すようになったという。最も有力なのは、戦国時代に、「潔さ、出処進退の明確さ、清浄、正義」が時代の風潮として尊ばれるようになったことから、白い色のイメージが美しく高貴なものを示すようになり、白い色のほうが上手とされるようになったという説である。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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