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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
親友がいることが人生を幸福にしてくれる
- もうひとつ、孤独感に関する興味深い研究があります。親族より、親友との交際のほうが高齢者に幸福感をもたらす。また、配偶者を失っても親友がいる高齢者は、配偶者がいても親友がいない高齢者より生きがい感が高いというのです。この研究結果は、親友との対人関係が人生にはとても重要だということを示しています。
「配偶者を失っても親友がいるほうが幸せ」とだけ聞くと、配偶者より親友のほうが大事なのか、とも思えますが、親友がいる人はおそらく配偶者との関係もうまくいっている人が多いのではないでしょうか。親友がいない人は、配偶者とも親友になれていない可能性があります。
それでは親友が作れない人とはどんな人なのでしょうか? 孤独を感じる人の人づき合いは特徴があります。
まず孤独な人は「自分は他の人から好かれない」と信じています。ネガティブ・イリュージョンかもしれません。さらに「自分は好感が持てない人々に囲まれている」と考えています。つまり、自分が孤独なのは、あまりつき合いたくないような人しか周りにいないから、と考えているわけです。
次に、孤独な人は自分の好きなことを一方的に話し、相手に質問することが少ないそうです。まさに「質問力」の欠如。そして勝手に話題を変えたり、相手の問いかけに答えたりする時間は短い。自分大好き人間なのでしょう。しかし自分だけ気持ちよくしゃべっているこのような会話は、実は会話になっていません。
人と一緒にいても孤独なひとり言です。
また、孤独な人は、家族や友人と話すときも、その内容は表面的で、親密さに欠けることが多い。そして家族や友人より見知らぬ人や知人と過ごす時間が長い。
つまり表面的な人間関係を好む傾向にあるのです。
浅く表面的なつき合いでは、傷つくこともないけれど、孤独感は埋められない。
深くつき合えば、いろいろ面倒なこともありますが、「自分は孤独ではない」と感じられる。
さて、あなたはどちらの生き方を選びたいでしょうか?
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
A D |
60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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