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 積極的に老いていこう



アメリカの教育学者ロバート・ J・ハヴィガーストは、中年期に続く「老年期」の発達課題として次のような事柄を挙げています。
1 体力や健康の低下に適応する
2 引退や収入の減少に適応する
3 配偶者の死に適応する
4 同世代の人たちとの交友関係を確立する
5 社会的な責務を果たす
6 満足のいく生活環境を確立する
定年退職しました、老年期に入りました、はい適応しました、というわけにはいかないようです。「転ばぬ先の杖」で、老年期にはこのような課題があるのだと意識して、余裕のある今のうちに準備をしておくことが大切です。
また、レビンソンは、四〇人の中年男性の個人史を分析し、五五歳から六〇歳が「中年の最盛期」、その後に「老年への過渡期」が訪れるとしています。中年期の生活構造(その人の生活の基本パターン)がくずれ、老年期に向けた新たな生活設計が行なわれる時期です。
たとえば、どこに住むのか、誰と住むのか。収入はどれくらいになりそうか。貯金はどれくらいあるか。配偶者が死んだら葬式はどうするか。墓地はどこにするか。退職後にはどんな交友関係・人間関係が残るか。毎日、朝起きたらどんな生活をするのか。
このように、老年期の課題に取り組んでいくことが人間の「発達」段階と言えます。青年期ばかりが発達するわけではない。決して、無用のものとして力を失っていく段階ではありません。
体力の低下、収入の減少、失いゆくものに適応していく能力は、ひとつの新しい創造力。老年には老年のテーマがあり、老年として発達していくのです。むやみに老いていくばかりでは、人生つまらない。積極的に老いていく。老いの課題ドリルをひとつひとつ解いていくつもりで生きていくのも楽しいのではないでしょうか。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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