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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
スズキ
- 『古事記』の大国主命の国譲りの章に、「千尋もある長い縄を張り伸ばし(今日の延縄のことであろう)、釣りをする海人が、“口大之尾翼鱸(口の大きな尾鰭がぴんと張った立派なスズキ)”を、ざわざわと音を立てて引き上げ」、「天の真魚咋(魚の料理)」として献ったとある。
『出雲国風土記』には、今日の中海や宍道湖などでスズキがとれたと記されている。中国江蘇省松江に産し、松江鱸(または四鰓魚)といわれる小魚はヤマノカミ(カジカ科)である(『国訳本草綱目』の上野益三の補注など)。しかし、松江鱸は江戸時代にはスズキの若魚と考えられていたようで、たとえば『魚鑑』(武井周作)の“すずき”の項には、「唐にも呉の淞江の産を、天下の珍とす。あるひは四顋魚とよふ。……此方にも雲州松江の産是なり。又関西の第一とす。」とある。
“すずき”の語源については諸説があって、貝原益軒は“すヽぎ”るように身が白いからとし、新井白石は“すず”(小さい)“き”(鰭)で、小さい鰭(背鰭のこと)の魚のこととした。また、“スス”(神聖)“ケ”(饌)で、神に食物として供える魚であるとか、“スズ”(清清)“キ”(魚)で、形の美しい美味な魚のことではないかとの考えもある。
【出典】![]() |
東京書籍(著:岸 朝子/選) 「 東京五つ星の魚料理 」 |
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東京五つ星の魚料理について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
東京五つ星の魚料理

- 【辞書・辞典名】東京五つ星の魚料理[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】岸 朝子/選
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】
- 【発売日】2008-12-01
- 【ISBN】978-4-487-80247-0