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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
割烹 うを徳【かっぽう うをとく】
- ざわざわと賑やかな神楽坂通りとは趣を変え、北に並行する軽子坂は人通りも少なく、大人びた雰囲気をまとって静かだ。坂を登り切って左に本多横丁が延びるその角、粋な黒板塀に軒灯を下げて、うを徳が門を開いている。
初代・萩原徳次郎は明治中期に開業した八丁堀の魚屋。大正時代に入って神楽坂に料理屋を開き、その伝法な性格が時の花形文士・泉鏡花に愛されたという。開店の折の挨拶状に書かれた「魚よし、酒よし、塩梅よし」との鏡花の言葉が、以後うを徳の誇りとも指針ともなっている。
五代目現当主・萩原信男さんは、素材の旬と「食べるときの旬」を大切にする。先付から始まる魚介が中心の料理は、どれも料理と客それぞれの最適の時間を見計らって供される。静かな座敷で端正な料理の数々をいただけば、初代と鏡花が交わす会話まで、耳もとに蘇ってくるようだ。
花街に生きる「鏡花の愛した店」

【出典】![]() |
東京書籍(著:岸 朝子/選) 「 東京五つ星の魚料理 」 |
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東京五つ星の魚料理について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
東京五つ星の魚料理

- 【辞書・辞典名】東京五つ星の魚料理[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】岸 朝子/選
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】
- 【発売日】2008-12-01
- 【ISBN】978-4-487-80247-0