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ローマ数字【ろーますうじ】
- 数をあらわすのに、いろいろな文字や数字を使うが、今日、私たちが使っているアラビア数字「1、2、3、4、5、6、7、8、9」は、もともとインドで生まれたものである。それがアラビアに伝わり、アラビアからヨーロッパに入ったので、アラビア文字と呼ばれたのだろう。ゼロ(0)を発明したのも、七世紀頃のインド人である。最初は「・」などでゼロをあらわしていたが、やがて「・」が「0」と記され、1、2、3……などの数字と一緒に、九世紀、アラビアに伝わった。一方、古代ローマ人は、紀元前よりローマ数字を使っていた。私たちが現在もときどき使っているローマ数字は、十進法のなかに五進法の要素が混じっているのと、Ⅳ=四、 Ⅸ=九というように、減法が使われているのが特徴だ。しかし、ローマ数字には、ゼロを表現する方法がなかった。これは、ローマが西ローマ帝国として滅んだ紀元五世紀には、まだゼロという概念がなかったからである。では、彼らはどうやって、一〇や一〇〇などのゼロを表現していたのだろうか。彼らは、一〇は「X」、一〇〇は「C」、一〇〇〇は「M」というように文字を使い、さらに、五〇は「L」、五〇〇は「D」であらわしていた。ローマ数字は減法を用いている。九〇なら一〇〇から一〇少ないからXC、九〇〇ならば一〇〇〇から一〇〇少ないのでCMという具合だ。ちょっと複雑な数字はさらに表記がたいへんで、たとえば一九四六は、MCMXLⅥとなる。アラビア数字に慣れてしまった私たちにとっては、ややこしく、実に面倒くさい。「0」を探し出してくれたインド人に感謝である。
「ゼロ」の概念がなかった古代ローマ人は、どうやって数をあわらしたのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305