-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
涙腺【るいせん】
- 年をとると「涙腺が弱くなる」といわれるが、本当だろうか。涙腺とは涙が出る器官のことだが、その器官自体が涙の出る出ないを司っているわけではない。つまり、涙腺に強弱はないのである。しかし、確かに年をとってくると涙もろくなる人が多くなるが、これはなぜだろう。実は、涙を出す命令を出している大脳の機能が関係している。たとえば、何かに感動して涙が出る場合、脳の下の部分にある視床下部が刺激され、そこから自律神経を通じて涙腺に「涙を出せ」という命令がいく。つまり、本来は、大脳のコントロールの仕方次第で涙もろいかそうでないかが決まるのだ。だから、言い方として「涙腺が弱くなる」という言い方は生理学的には間違いで、堅苦しいが、正しくは「大脳の視床下部の抑制力が弱くなる」となる。実際に、お年寄りがお孫さんの姿に感動したりすることは、大脳そのものの抑制力が弱くなるというよりは、年を取るにしたがって、人恋しく、さびしくなったり、人の親切のありがたみがよくわかるようになったりと、いい意味での感情の幅が大きくなって、より感動しやすくなるということなのである。
涙腺は、年をとっても弱くならない
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305