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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
マリモ【まりも】
- 小さい瓶に入った緑色のかわいいマリモ。育てるのに手間はかからないし、値段も手頃だし、友だちや親戚にお土産で買って帰るとたいそう喜ばれたものだ。しかし、ここで疑問が一つ。確かマリモは国の特別天然記念物に指定されているのでは?天然記念物は採ったり持ち帰ったりはおろか、お土産品として販売してはいけない。どうしてお土産として売っているのだろうか。その理由は、実際に販売されているマリモは特別天然記念物ではなく、人間の手によってつくられる人工物だからだ。そもそもマリモとは、北海道の阿寒湖、屈斜路湖が有名だが、そのほかにも青森県左京沼にはヒメマリモという直径一?三センチのマリモが、山梨県山やま中なか湖にはフジマリモという直径二?三センチのマリモが生育している。そのなかでも、阿寒湖のマリモだけは湖の絶妙な小波の効果によって、ほかには比べ物にならないほどの素晴らしい大きさと形に生長する。これは芸術品とまで呼ばれており、ゆえに特別天然記念物に指定されているのだ。一方、お土産用のマリモは、釧路湿原のシラルトロ湖や樺太にある、もずくのような小さなものを原料にして、それを裁断し手で丸めてつくられたものである。しかし、人工とはいえ、丸める作業はかなりの技術が必要とされ、熟練していない人が丸めると簡単に分裂してしまうそうだ。このマリモを水につけておくと、だんだんと形が整い、丸いマリモができ上がる。それにしても逆に気になるのは、天然記念物のマリモである。これはさすがに手に入れることも、なかなかお目にかかることもできないのだが、その芸術品とやらを一度じっくり眺めてみたいものである。
天然記念物のマリモを、お土産として売っていいの?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305