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スイスの銀行【すいすのぎんこう】
- 悪い組織が裏取引に使ったり、マネーロンダリングに利用するイメージがある「スイスの銀行」だが、それには、口座の開設が国籍を問わず容易で、しかも顧客の秘密に対する守秘義務が徹底しているというスイスの銀行法が背景にある。そんな利点から、国際的にも確固たる信用を持つこの国の銀行には、世界中の資産家からその資産の多くが預けられていて、なんとスイス国内の銀行のおよそ半分の口座は外国人のものだといわれている。ところで、この守秘義務が徹底された背景には、あのヒトラーがかかわっているという説がある。一九三〇年代に、ユダヤ人の在外資産の回収をしようとしたヒトラーが、スイスの銀行からその内容を聞きだそうとしたため、それまでも厳しかった銀行法をさらに厳しく改正し、顧客の秘密を漏らした場合、たとえ過失であっても、刑事罰の対象とすることにしたというのである。その後のスイスの金融にとっては、これが負の背景なのかは微妙なところだが、この説が事実とすれば、当時から「悪い組織が暗躍する」イメージをつくる土台はあったことになる。ただし近年は、犯罪に加担する場合が多いという非難が相次ぎ、犯罪組織と関係した人物の入金や疑いのある場合には、金融機関が通報することになっている。そのため、以前よりはブラックマネーは減少しているという。ちなみに、「スイス銀行」という名前の銀行はない。以前は、スイスの三大商業銀行の一つに「Swiss Bank Corporation」という銀行があり、それを「スイス銀行」と呼べないこともなかったが、現在は合併により名前が変わってしまっている。
スイスの銀行は、ヒトラーも御用達だった!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305