見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 桜餅【さくらもち】


長命寺と道明寺に共通するものは?



長命寺道明寺に共通するものは何?という質問にすぐに答えが出せる人は、かなりの食いしん坊で甘いもの好きに違いない。どちらも桜餅にゆかりのある名前だからだ。長命寺というのは、東京は向島にある実在の寺の名で、桜餅発祥の地とされている。道明寺というのは、これも大阪は藤井寺市にある実在の寺の名で、この寺に由来する道明寺粉は、関西で定番の桜餅の材料である。どちらにも共通なのは、塩漬けにした桜の葉だ。桜の葉は塩で漬けることで発酵し、独特の芳香を放つようになるのだ。江戸は向島の長命寺の門番が、あまりにたくさん散る桜の葉を見て、何かに使えないかと考えて生み出したのが桜餅だと伝えられている。彼は、薄く焼いた小麦粉の皮であんこを包み、それを塩漬けの桜の葉でくるんだ。この香りのよい菓子は、向島の花見客の間で評判になり、やがて江戸に春の到来を告げる名物へと成長した。いまやシーズンには東京のどこの和菓子屋でも見かけられる風物詩的な和菓子である。一方の関西では、桜の葉の塩漬けでくるむところは同じでも、粗めに挽いた道明寺粉を用いた皮であんこを包み、おはぎ状にしたのが定番のスタイルだ。道明寺粉は、道明寺の尼が乾燥させたもち米(糒=干飯)を挽いて粉にしたことがはじまりといわれ、もち米を水挽きした白玉粉とは違い、もち米を一度蒸してから乾燥させ、それを粗く挽いた粉である。江戸風、関西風、どちらの桜餅も桜の葉ごと食べられ、葉のほどよい塩気と香りが風味を増す役割を果たしている。いまでは桜餅専用に大島桜の葉が塩漬けにされていて、伊豆半島の松崎町が全国シェア七割を占める一大生産地になっている。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 14820350
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:サケ  刺身  桜田門外の変  サグラダ・ファミリア  

   


  1. 雑学大全2>生活>食べ物    >    桜餅

A D

雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全2

雑学大全2

  • 定価:480
  • 浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は...>>続く
App store


雑学大全2

雑学大全2

  • 定価:480
  • 浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全2 雑学大全2 雑学大全2 雑学大全2