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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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・19日
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
西遊記【さいゆうき】
- 孫悟空と聞けば、誰でもあの有名な中国の古典『西遊記』に出てくるサルを思い浮かべるだろう。空飛ぶ?斗雲に、伸縮自在の如意棒を自由自在に操るサルの妖怪だ。日本では、ご存知、大人気アニメ『ドラゴンボール』の主役のモデルにもなっている。『西遊記』は、唐の時代にインドへ渡り、仏教の経典を持ち帰った三蔵法師の旅が描かれた物語であるが、物語の中では、三蔵法師の家来たちは動物を擬人化したものとなっている。まずは、冒頭にも挙げた主役格の孫悟空はサルである。そして猪八戒はブタである。沙悟淨は? といわれると、日本ではカッパと答えるところだが、ここで一つ疑問が湧く。中国の古典であるにもかかわらず、なぜカッパが登場しているのだろうか。そう、沙悟淨は本来「カッパ」ではない。沙悟淨は、もともとは天界の役人であったが、天帝の宝物(玻璃の器)を割ってしまったために天界を追われて、流沙河という河で人を喰う妖怪になってしまった。前世は深沙神で、毘沙門天の化身とされているが、流沙河で人を襲い、人を喰う妖怪となっていたところに観音菩薩があらわれ、沙悟淨という法名と戒律が与えられた。中国では顔色が黒い、気味の悪い妖怪と表現されているようだ。河の妖怪ということから、日本では「カッパ」として表現されてしまったのだろう。もともと頭に皿が載ってはいなかったかもしれないが、河の妖怪という点では一致している。なお、実在の動物でいえば、長江(揚子江)産のイルカがイメージの原型ではないかという説もあるようだ。また、これは別項(◆◆◆【玄奘三蔵】)にも述べているが、孫悟空も、古代まで原型をたどれば、サルではないという説もある。
孫悟空はサル、猪八戒はブタだが、では沙悟淨は何が原型か?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305