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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
- ココ・シャネル【ここしゃねる】
- 一九〇〇年代初頭のヨーロッパでは、女性のファッションは実用的とは程遠いものだった。女性の体は、鯨の髭や鉄鋼でできているコルセットできつく締め付けられていたのだから。そんな女性たちをコルセットから解放したのがココ・シャネルだ。第一次世界大戦の物資不足のなか、ジャージ素材を洋服に取り入れ、その後もツイード・スーツ、女性のためのパンタロンなどを次々に発表し、斬新な発想でパリで最も人気のあるオート・クチュールとなった。オート・クチュールとして初めて香水を発売したのも彼女であり、アクセサリーやハンドバッグなども発売した。ファッション産業のあり方を大きく変化させ、二〇世紀の最も偉大なファッション革命家としても讃えられている。彼女は一二歳のときに母親を亡くしている。父親は行商人で、生活も自分が食べていくだけで精一杯だった。とても六人もの子どもを育てることはできず、彼女ら三人の姉妹は孤児院に預けられて育った。結果として父親に捨てられた形なのだが、実は彼女は生涯を通して相当なファザコンだったようだ。彼女の父親であるアルベール・シャネルは、フランスのプロヴァンス地方に住む農民の出で、いかにも地中海人種らしいハンサムで魅力的な男性だった。彼女はそんなハンサムな父親に夢中で、本名のガブリエルよりも、生涯「ココ」と愛称で呼ばれることを好んだのは、愛する父親がつけてくれた呼び名だったからだとか、父親が可愛がっていた犬の名前だったからなどといわれている。歌手をめざして田舎町のキャバレーで歌っていた歌の題名にちなんでつけたともいわれるが、彼女の発言は多様で偽りも多いようなので定かなことは不明だ。しかし、彼女がファザコンだったからこそ、ココと呼ばれることを好んだのだろう。ココは多くの熱烈な恋をしたが、その相手はいつも父親のような男性だった。彼女は生涯を通して自分を捨てた父親を求め続けていたのかもしれない。
自他ともに認めるファザコン!?大デザイナーの奔放な人生
【出典】 |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2
- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305