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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
源氏名【げんじな】
- 「○○ちゃんは源氏名なの?」「ううん、本名よ」こんな会話をバーやクラブだけでなく、高級料亭でも聞くことがある。「源氏名」とは、本名とは別にお店などの仕事上だけで使う名前のことをいうが、この源氏名という名称はどこからきたのだろうか。これはもともと、平安時代末期に、宮中に仕える女官が、紫式部の『源氏物語』五四帖の帖名にちなんでつけた名前である。『源氏物語』の帖名には、「夕顔」「葵」「松風」「初音」「螢」「夕霧」など優雅なものが多く、ここから名前をとったわけである。宮中の女官には、候(さぶらい)名な(紫式部の「式部」など)、殿名、小路名などが使われていたが、源氏名もそうしたものの一種であろうといわれている。帖名の使用にも典侍または掌侍は漢字二字、命婦は一字というように定めた時期もあったようだ。その後、源氏名の風習は武家に移り、近世の幕府、大名家の奥女中にも用いられ、江戸時代には廓の遊女などが使用するようになった。やがて遊女たちは、『源氏物語』と関係のない「雪野」、「千代鶴」などの漢字二?三字の名も使いはじめ、源氏名といいならわした。そして、おもに高級妓につけられるようになった源氏名であるが、なかには「高尾」のように、何代も襲名することになった名前もある。これに対し、岡場所(江戸時代の未公認の遊女屋)の女郎や芸者は、おの字名(仮名二字におの字をつける。「おきぬ」など)を用いることが多かった。明治以降は、水商売の女性従業員の仮名に拡大使用され、「マリー」といったものまで源氏名と呼ばれるようになった。現在では、自分で命名する芸名までもが源氏名となっている。
やはりルーツは『源氏物語』から?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305