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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
くいだおれ人形【くいだおれにんぎょう】
- アメリカにケンタッキーフライドチキンのカーネルおじさんがいるなら、日本にだって「くいだおれ人形」がいる。しかも「くいだおれ人形」は、世界中を探しても大阪・ミナミの道頓堀にたった一人しかいない。この人形は、一九四九(昭和二四)年に、その名も「大阪名物くいだおれ」という店が開店した当初から、店のシンボルとして店頭に置かれている。名前を「くいだおれ太郎」といい、誕生日は開店と同年の六月八日になっている。とはいうものの、実は開店日に店頭デビューしたのは太郎の「親父」だった。当時の人気喜劇俳優・榎本健一に似せた顔で、ハチマキとハッピ姿だった。手に乗せた盆に生ビールのジョッキを置いて、電動でくるくる回転していた。ところが、回転するたびにビールがこぼれてしまうため、わずか一週間で引退し、息子の太郎が引き継いだ。一説では、人形制作を依頼された文楽人形師が、創業者の顔に似せてつくったものだという。また、太郎には弟の「くいだおれ次郎」もおり、顔は瓜二つだが太鼓は叩かずバンザイをしているところから「万歳次郎」とも呼ばれる。次郎は、何かおめでたいことがあったときだけ店頭に出てくるのが仕事だ。太郎が大阪名物として人気者になると、一日郵便局長に借り出されたり、国際親善で外国旅行に出かけることになったりと、店頭から姿を消すこともある。そんなときは、次郎が代役を務めることもあるが、「只今出張中」の看板が出されていることもある。店にとっては、単なるキャラクター人形ではなく、店の看板であり、誇るべき「のれん」ということのようだ。
なにわ名物「くいだおれ人形」には、実は家族がいた!
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305