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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
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・先負
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
キュリー夫人【きゅりーふじん】
- 放射能を持つ元素ポロニウムとラジウムを発見し、一九〇三年にノーベル賞を受賞したキュリー夫人ことマリー・キュリー。小さい頃に伝記を読んだ記憶がある、という方も多いのではないだろうか。実はこれが女性に贈られた初のノーベル賞であった。ポーランド出身でフランスの物理学者であった彼女は、夫との共同研究によりノーベル物理学賞を受賞したのだ。夫とその兄ジャックの考案した電位計を使い、大量の鉱石のなかにほんのわずかだけ含まれているラジウムを精製するという、気の遠くなるような作業をおこなった努力の人だった。一九一一年、金属ラジウムの分離に成功した彼女は、四四歳のときに再びノーベル化学賞を受賞する。残念ながら夫ピエールは交通事故で他界しており、このときは単独での受賞だった。授賞式で彼女は「この栄誉は、夫ピエールとの共同研究によりその土台が築かれたもので、私へのお褒めの言葉は、そのままピエールへの賛辞であると考えます」と述べ、人々の感涙を誘ったといわれている。二度のノーベル賞受賞はキュリー夫人が初めて。ちなみにその後三人のノーベル賞複数回受賞者が出たが、アメリカのバーディーン(物理学賞を二度)、同じくアメリカのライナス・ポーリング(化学賞と平和賞)、イギリスのサンガー(化学賞を二度)といずれも男性だった。女性は彼女だけである。しかも男女を通じてただ一人、自然科学の異なる部門で二回受賞している。実は彼女のノーベル賞における記録はこれだけではない。彼女の研究は娘夫婦にも受け継がれ、娘イレーヌ・ジョリオ・キュリーは夫フレデリックとともに、一九三五年、ノーベル化学賞を受賞。親子二代、しかもともに夫婦での受賞というのはノーベル賞史上でも唯一の例だ。まさに「ノーベル賞クイーン」と呼ぶにふさわしい実績である。
自身二回、さらに娘も受賞した、いわば「ノーベル賞クイーン」
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305