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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
大人のオモチャ【おとなのおもちゃ】
- 「大人のオモチャ」というのは最近の代物かと思いきや、これがかなり昔からあったようだ。かつて「張形」と呼ばれた男根をかたどったオモチャは、独り身の女性がこっそり隠し持って使っていた。江戸時代には、女の園だった大奥では必需品でもあったと、当時の風俗を知る手がかりになる書物には記されている。しかし、表には出なかったものの、張形の歴史は実はもっと古い。平城京の出土品のなかに、その現物があったのだ。平城京の御所跡のなかに、采女という食事係が使っていたと思われるゴミ捨て場がある。その場所で、こっそり紙に包まれた直径約三センチ、長さ約一八センチの棒状のものが見つかった。これが現存する日本最古の大人のオモチャといえる。采女は食事係だけに、関わったのが女性だったことは間違いなく、御所勤めは独身女性に限られていたから、使い道は自慰用具以外に考えられない。当時の自慰用具はウドカズラというつる草製で、つるつると滑らかな肌触りだったという。少し反りぎみで、先のほうには二本の溝が彫ってあった。棒の根本には穴が開いていて、おそらく紐を通して使ったのだろうと推測されている。同様の出土品が、平城京だけでなく、宮城県多賀城市、静岡県浜松市でも発掘されていて、奈良時代の性生活の知恵をうかがわせる。
平城京の華麗なる性文化をしのばせる、ある出土品とは?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305