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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
遺伝【いでん】
- 子どもが生まれると真っ先に飛び出す質問が、「どっちに似ているの?」である。実際に赤ちゃんを目の前にしても、鼻が母親に似ているとか、二重は父親似だなどと話したりする。人類は本来、視覚的な動物であり、一目見ただけで、似ている・似ていないの選別をする能力があるといわれているので、この話で盛り上がるのもうなずけるが、遺伝的な要素から見ると、実際のところはどうなのだろう。よく「息子は母親に似て、娘は父親に似る」などといわれるが、これには遺伝的な根拠もあるらしい。人類の男性の性染色体はXY、女性はXXである。その子どもも、もちろんそれらの組み合わせで男か女かが決まる。つまり、父親のXYからXを、母親のXXからどちらか一つのXを受け継げばXXの女の子になり、父親のYと母親のXを受け継げばXYの男の子になる。従って、男の子は、四つのうちで一つしかない父親のY染色体を必ず持っている。と同時に母親のX染色体を一つ必ず引き継いでいる。この染色体のXとYには極端な情報量の違いがあって、Yを一だとすると、Xは一〇〇。そのため、圧倒的にXの影響が大きいことになるのだ。このことから、遺伝子的に、男の子は母親から多大なる影響を受けているということになる。一方、女の子の場合は、母親のX染色体のどちらか一つと、父親の一つしかないX染色体を引き継いでいることになる。母親と父親から同じXを一つずつなので、父親と母親に似る確率も二分の一で同じか、というとそうではない。母親の場合、自身がXを二つ持っているため、実際の見かけに影響するXは二つのうちのどちらかということになる。これに反して、父親の場合、Xを一つしか持っていないので、Xが必ず父親の見かけに影響している。そのため、両方から一つずつ取った場合でも、女の子の場合は父親に似る確率が高いというわけだ。
「息子は母親似、娘は父親似」は、どこまで真実味があるのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305