-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
マリモ【東京雑学研究会編】
- 国の特別天然記念物にもなっているのが、北海道阿寒湖のマリモである。マリモとは、「鞠のように丸くなった藻」という意味。藻の一種で、阿寒湖では、直径三〇センチメートルにまで大きくなったものも見られる。
だが、マリモがすべて丸いものだとはかぎらない。岩の上に広がって生えていたり、ただのかたまりになっていたり、バラバラの状態でゆらゆらしているマリモもある。つまり、丸くなければ、一般の藻と、何ら変わるところはないのである。
丸くなるには、いくつもの条件が満たされる必要がある。
まず、石やどんぐりなどの核となるものに藻がつき、だんだん育っていく。それが、水流によってくるくる回ったり、ゆり動かされたりしているうちに、核の全体を放射状に覆う。さらに、ときどき湖底にこすりつけられて、まん丸な形を保ちつつ、大きくなるのである。
しかし、水の流れが速すぎると、藻の根がはがれてしまうし、核が大きすぎたり、流れが遅すぎても、藻が房状に育つばかりで、丸くはならない。
水の流れの速度や湖の深さ、地形などの条件がすべて満たされたときだけ、マリモはきれいな球状になるのだ。
また、これらの条件がぴったり合ったとしても、湖底が泥の部分では核になるものがないので、藻がからみ合っているだけの小さなマリモにしかならない。
マリモは、青森県の左京沼、山梨県の山中湖、そして滋賀県の琵琶湖でも発見されているが、阿寒湖のもののようには大きくならないようだ。阿寒湖は、湾が多く、遠浅の砂浜がある独特の地形をしている。これが、世界でも珍しい、大きなマリモを生み出しているのである。
§「マリモ」はなぜ丸いのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473