見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 漬物【東京雑学研究会編】


§漬物を香の物と呼ぶのはなぜか?



漬物を「香の物」と呼ぶことがある。たくあんやぬか漬けには、確かに独特の匂いがあるが、浅漬けやしば漬など、ほとんど匂いのない物まで、「香の物」とされる。これは、どうしたわけだろう?
室町時代の武将の間で、茶の湯が流行したことは広く知られているが、「聞香」もこれに劣らぬ大きなブームであった。
これは、香木を焚いてその名を言い当てたり、いくつかの香木を合わせて焚くなどの優雅な遊びで、武将たちもこれを嗜んだ。
しかし、良い匂い、悪い匂いを問わず、嗅覚とはすぐに麻痺しやすいものであり、次から次へと出てくる香りを嗅いでいるうちに、だんだん感覚が鈍ってくる。
現代でも、香水を買うときには、試しに嗅いでみるものだが、一度にいくつもの香りをかいでも嗅覚が麻痺してわからなくなってしまうため、一度に嗅ぐのは、せいぜい二、三種類にしたほうがよいといわれている。
武将たちは、鈍ってきた嗅覚を正常に戻すために、香木を嗅ぐ合間合間に、漬物を食べた。中でも、大根の味噌漬けが多かったという。
香木と味噌漬けとは、珍妙な取り合わせ思えるが、そもそも味噌は発酵食品であるから、それ自体も匂いがある一方で、疲れた嗅覚を回復させる効果もあるとされた。味噌そのものが、「香」と呼ばれるほどであった。
「聞香のときに口にする物」が「香の物」となり、そのうちに、味噌漬けばかりでなく、漬物すべてが「香の物」と呼ばれるようになった。
つまり、「香の物」と呼ばれてはいても、漬物そのものの香りによる名前ではない。
漬物を、「おしんこ」「おこうこ」と呼ぶこともあるが、これも「お新香」「お香々」という意味である。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 12670627
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:津田塾大学  津波  つけボクロ  月見草  

   


  1. 雑学大全>生活>食べ物    >    漬物
  1. ◆「漬物」の関連ワード

  2. 津田塾大学

  3. 津波

  4. つけボクロ

  5. 月見草


A D

雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全


  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
App store


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全 雑学大全 雑学大全 雑学大全