-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
彗星【東京雑学研究会編】
- 一九八六(昭和六一)年のハレー彗星フィーバー以来、天文ファンでなくても、彗星は大きな注目を浴びるようになった。それにともなって、引き続き、彗星が作る流星群のフィーバーも起きた。宇宙のロマンはやはり私たちをとらえてやまないのである。
さて、彗星は長く尾を引くことで有名である。一九一〇(明治四三)年、地球に接近したハレー彗星は、実に、一億一〇〇〇万キロメートルもの尾をひいたということである。
さて、この尾は一体どうしてできるものなのだろうか、そして尾は必ず決まった方向を向いているというが、どういうことなのだろうか。
彗星そのものは核と呼ばれ、実際は一〇キロメートル程度のものである。これは、氷の中に岩石質や金属性のチリ、あるいは凍った状態のメタン、アンモニア、二酸化炭素といったガスが混じったものでできている。つまり、それは凍った固まりのようなものだ。そして、火星や木星まで近づくと、太陽熱で蒸発を始めるのだ。そのとき、溶けだした部分が尾となって見えるのである。凍った物体であったために、太陽で溶かされたらそれはやがて減っていく。いずれは、なくなってしまうのではと言われているのが、一つの尾「ダストテール」の正体である。
ハレー彗星にはもう一つの尾がある。それは、「プラズマテール」というもの。ガスは太陽に当たったときにイオン化される。そして、太陽風の磁場の影響によって、太陽とは逆方向に流れるのだが、それも尾のように見えるのである。
二つの尾はそういう理由で、いつも太陽とは反対側にできるのである。
§彗星の尾はいつも決まった方を向いている!
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473