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シュガーレス【東京雑学研究会編】
- 健康時代、ダイエット志向から、「シュガーレス」「ノンシュガー」「無糖」「糖分ゼロ」「糖分控えめ」「砂糖不使用」といった表示の食品が増えている。当然のことながら、菓子や清涼飲料などカロリーが気になる製品が多い。
「シュガーレス」と表示されてあっても甘いものも多いが、こういった表示があれば、本当に太る心配はないのだろうか。
これらの表示は、厚生省(当時)が定めた一九九六(平成八)年施行の『栄養表示基準』に沿って使われている。『栄養表示基準』には、栄養成分を含むこと・含まないことを強調する「含有」「使用」「添加」「無」「ゼロ」「レス」「ノン」などの表示、そしてさらに含有量の多少を強調する「高」「豊富」「低」「控えめ」「ライト」などの表示を使用する場合には、一定の基準が設けられている。
「シュガーレス」「ノンシュガー」「無糖」「糖分ゼロ」と表示があっても甘いのは、『栄養表示基準』で「糖分」に含まれない糖質や甘味料が含まれているからだ。『栄養表示基準』では「シュガー」「糖類」とは、アメリカやEUの定義に倣い、ブドウ糖、果糖などの単糖類(一つの糖類分子だけで構成される)と、砂糖、乳糖、麦芽糖などの二糖類(二つの糖類分子で構成される)を指す。
これらとは別の、糖類の分子に水素を添加したアルコール基を持つ、ラクチトール、マルチトール、キシリトールなどの糖アルコールは、「シュガー」「糖類」に含まれない。「シュガーレス」でも甘いのは、この糖アルコールが使われているものが多い。糖アルコールではないが、整腸作用があって注目されるオリゴ糖や、高い甘味を持ち南米のキク科植物から作るステビアも「シュガー」「糖類」ではない。
これらの甘味料は、砂糖などと比べれば低カロリーだから、太る心配はないともいえる。しかし、カロリー=糖類ではないのだ。
ほかの栄養素、デンプンなどの糖質や脂質、タンパク質などにも、当然カロリーはある。ある「シュガーレス」のチョコレートは、一箱で脂質が約二二グラムあって二四九キロカロリーあるという。カロリーが気になる人は、きちんと箱の表示をチェックしたい。
なお、砂糖そのものを使っていなければ「砂糖不使用」と表示できる。また「甘さ控えめ」は、味として甘さが控えめなだけで、カロリーには関係ない。
§「シュガーレス」なら太る心配はないのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473