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 新型コロナウイルス(COVID-19)防御法【しんがたころなういるす】





 2019年12月頃から、中国湖北省武漢市周辺で発生したとされる肺炎を引き起こすウイルスのこと。その後WHO(世界保健機関)がこの新型コロナウイルス感染による疾患を「COVID-19」と命名、ICTV(国際ウイルス分類委員会)はウイルス単体の名称を「SARS-CoV-2」とした。日本では厚労省が単に「新型コロナウイルス」と表現している。

 日本政府は武漢市の日本人をチャーター機で帰国させるなどの対応や、航行中に感染が拡大していることが発覚したクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号を横浜港へ停泊させ隔離するなどの対策をとったが、国内感染は広がりつつある状況となっている(記事公開時点)。感染しても症状が無い場合もある上、高齢者以外の致死率はインフルエンザと同等程度とされているが、高齢者や肺疾患系や糖尿病等の持病がある場合は高いため、特に接触する際は注意が必要だ。

 ヒトへの感染は当初飛沫感染と接触感染のみで空気感染(飛沫核感染)はしないとされていたが、中国ではエアロゾル感染(スプレー状のように飛沫により霧状に浮遊する時間の長い状態)も報告された。エアロゾル感染は密閉された空間に長時間いると感染する可能性がある。また感染は咽頭部や気道以外に目の結膜などからも侵入するため、直接目鼻口を触る際には細心の注意が必要となる。特に喉の乾燥はウイルス侵入リスクを高めるため意識しておきたい。

 コロナウイルス自体の大きさはインフルエンザウイルスと同程度の0.1マイクロメートル、かつ同じくエンベロープ(表面に脂質の膜)があるため、石鹸など界面活性剤やアルコール(60~95%濃度)で不活化されることが報告されている。このため手洗い自体の有効性は高いが洗い残しリスクが残り、アルコールは手洗い後に水分が残っていると濃度が薄まり効果が失われるリスクもあるので要注意。この他エンベロープウイルスはもちろん、ノロウイルスなどノンエンベロープウイルスにも効果がある次亜塩素酸水(電解水)も200ppm程度で十分効果があるとされ、ドアノブやテーブルなどのウイルス不活化に有効。食品添加物として製造過程で使用が許可されている成分のため人体へのリスクは低いが、手指への直接の塗布は濃度により荒れの原因や衣類の漂白効果のリスクがあり得る。次亜塩素酸水は水と塩から電解生成されるが、次亜塩素酸ナトリウムに塩酸を混ぜて同等の成分のものも作られている(こちらの方が劣化しにくいとされる)。アルコールも次亜塩素酸水も手に入らない場合は、家庭用漂白剤(主成分が次亜塩素酸ナトリウム)を水で薄めて同様の効果を持たせる方法も広く公開されているが濃度調整や生成時のリスクもあるため注意が必要だ。

 またマスクの有効性にも議論があるが、密閉度の高いN95規格(0.3マイクロメートルを95%防ぐ)でも完璧でない上、装着上息苦しくなるため長時間着用は現実的ではない。しかし通常飛沫(咳・くしゃみ等)自体は5マイクロメートルからとされ、PM2.5(2.5マイクロメートル以下の粉塵を防ぐ)や通常のマスク(サージカルマスク)でも防げる効果があるため状況によっては有効となる。またマスクをすることで手指についたウイルスが直接鼻口に触れない効果や、マスクをすることで鼻口側の湿度が外気に比べ高めに保たれる効果もあるため予防有効度もあり得る。ただしマスクを着用することで口鼻周辺へ手が近づく機会が増えることや、マスクの隙間からの侵入、マスクを外す際に手に付着し感染する可能性もあるため取り扱いには十分な注意が必要だ。マスクが不足している中、マスクにアルコールや次亜塩素酸水を吹きかけ効果を高めたり、消毒再利用する方法もある。

 これらを含め最大の予防法は、正しい知識を身につけ正しく対策することで防げる可能性は高まる。特に人混みを避け、ウイルスがあり得る場所(つり革・ドアノブ・ボタン・食器等々)に極力直接触れず、うがい手洗いや消毒を徹底するなど基本的な対策が重要となる。特に金属やプラスチックなど表面がツルツルしている場所では長時間活性化するとされ(インフルエンザウイルスの場合8時間程度とされ、コロナの場合はもっと長いとの報告もある)、手や衣類に付着したものでも数時間はリスクがあることから常に消毒などを心掛けたい。また何よりウイルス対策は免疫力を高めるために栄養・睡眠をしっかりとり、ストレスをため込まない生活を心掛けることが重要だ。(2020/2,K)

【出典】 時事用語のABC(著:時事用語ABC編集部)
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  • 【辞書・辞典名】時事用語のABC[link]
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  • 【編集委員】時事用語ABC編集部
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