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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
乗用車の保有率【じょうようしゃのほゆうりつ】
- 自動車の普及はまず大都市が先行した。特に明治時代などは、わが国の自動車保有台数の約五〇%を東京だけで占めていたほどである。戦後の復興期を過ぎ、やがて人々の生活が豊かになると、車の普及率は一段と高まり、モータリゼーションが到来してからは、特に地方での伸びが著しかった。車が誰にでも手の届くほどの大衆的なものになると、駐車スペースに余裕がある地方での方が、車の所有がより容易だったからだともいえよう。
「群馬が一位で東京が最下位」は、乗用車の保有率のことなのである。一〇〇世帯当りの乗用車の保有台数は、群馬県が一七七・三台(平成一二年現在)で一位。二位富山県(一六六台)、三位福井県(一六五・七台)、四位岐阜県(一六三台)、五位栃木県(一五八・一台)と、地方の県が上位を占め、東京都の一〇〇世帯当りの保有台数は、わずかに五九・一台。全国で最下位なのである。
東京都の乗用車の保有率が低い最大の原因は、駐車場の確保の難しさにある。東京では地価が高く、しかも土地不足のため、駐車場料金も異常に高い。車の保管場所を確保することが容易ではないのだ。自宅と駐車場が何百mも離れていることは珍しいことではなく、なかには、車の保管場所に行くのに電車を使わなければならない人もいるという。一世帯に二台以上の車を持つことは、東京都民にとっては夢のまた夢なのだ。地方の人には到底考えられないような、東京の駐車場事情なのである。
また、東京や大阪などの大都会では、鉄道が著しく発達しているため、車を特に必要としない。車がなくても不便さを感じないのである。車は公共交通機関が未発達な地域でこそ、利用価値の高い乗物だということがいえるだろう。
群馬県が一位で東京都が最下位、これ何のこと?
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:浅井 建爾) 「 道と路がわかる事典 」 |
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道と路がわかる事典

- 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】浅井 建爾
- 【書籍版の価格】1,620
- 【収録語数】255
- 【発売日】2001年11月
- 【ISBN】978-4534033154