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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
月齢【げつれい】
- ◆月の満ち欠けはカレンダーの日付がわり
「みそかに月が出る」ということわざがある。新暦(グレゴリオ暦)では月末が満月の日となることは珍しくもないが、旧暦では新月(朔)は一日、満月はほぼ一五日、月末は月が籠もって隠れる日(つごもり)と決まっていた。「みそかに月が出る」というのは、「太陽が西から昇る」ことと同じくありえないことだったのである。
旧暦時代は月の満ち欠けがカレンダーの日付がわりになっていたので、次のように名がつけられていた。
新月・二日月・三日月・七日月・八日月・九日月・十日余の月・十三夜月・望月・十六夜の月・立待の月・居待の月・寝待の月・宵闇の月(二十日月)・二十日余の月・二十三夜月。
◆「二十三夜講」は月待の民俗行事
いざよい(十六夜)とは、ためらうという意味の古語「いさよふ」に由来する。今か今かと月の出を待つ落ち着かない気持ちを表わしたものだ。とはいえ月の出を待つのは月見が目的ではない。街灯もネオンサインもない昔は、日が沈むと世界は真っ暗闇となり、互いの顔も判別できず歩くこともままならなくなる。そこで天然の夜間照明である月の出をひたすら待ったのである。
月齢が増すとともに月の出の時刻は次第に遅くなる。立待の月はまだ立ったまま待てるが、疲れるから座って待とうというのが居待の月、寝て待とうというのが寝待の月である。二十日月となると月の出は午後一一時頃になり、宵の間は真っ暗なので宵闇の月という。
二十三夜月の月の出は午前〇時を過ぎる。昔は二十三夜の日に月待をする風習があった。これを二十三夜講という。集会所などに人々が集まり、月が出るまで飲食したり話に花を咲かせたりした。二十三夜月以降に月の名称がないのは、月待をする人などいない深夜にようやく昇る月だからだ。月の出が遅いと空に月が残ったまま夜が明ける。朝方の空に残る白っぽい月は、「残月」とか「有明の月」と呼ばれる。
「有明の月」はいつみられるか
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:吉岡 安之) 「 暦の雑学事典 」 |
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暦の雑学事典

- 【辞書・辞典名】暦の雑学事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】吉岡 安之
- 【書籍版の価格】1,404
- 【収録語数】198
- 【発売日】1999年12月
- 【ISBN】978-4534030214