見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 第三のエコカー


乗用車の新型発表時に「第三のエコカー」という言葉がよく使われる。そもそも、どのようなエコカーなのだろうか。



「第三のエコカー」とは、これまでのエンジン技術を高め、低燃費を実現した自動車のことである。

電気自動車でもない、ハイブリッドカーでもない、まさに「第三」の既存(きそん)方式を採用したエンジンを動力源にした自動車である。

既存方式といってもバカにできない。

ハイブリッドカーなどと同等の環境基準をクリアできるのだ。

また、高い費用やメンテナンス技術が不要なため、特に新興国(しんこうこく)ではありがたい自動車だ。

現在、第三のエコカーの特徴として有名な方式は三つ。

ダウンサイジング、クリーンディーゼル、アイドリングストップである。

ダウンサイジングとは「小型化すること」。

エンジンを小さくすることで軽量化し、快適なドライブを保証しながらエコを実現する。

このダウンサイジングを実現するのに重要な部品の一つがターボチャージャーである。

同じ出力を維持しながら、エンジンを小さくできる装置だ。

昔はスポーティーな車に備えられていたが、現代ではエコの主役として活躍している。

タービンとコンプレッサーを両端(りょうたん)に備(そな)えた軸が主要部品で、タービンを排気の力で回し、コンプレッサーの力で多量の空気と燃料をエンジンに送り込む。

こうして、一回り大きなエンジンと同等のパワーを生み出すのだ。

クリーンディーゼルとは、従来のディーゼルエンジンの持つ「黒煙を出しながら走る」「騒音が大きい」などの欠点を克服したエンジンだ。

ガソリン車よりも燃費がよく、二酸化炭素の排出量も少ない。

それを可能にしたのが、コモンレールシステムと呼ばれる燃料噴射システムである。

コモンレールとは、燃焼室の手前にある蓄圧室(レール)のこと。

これに高圧の燃料をため、燃料噴射装置(インジェクター)で正確なタイミングで燃焼室に噴射する。

アイドリングストップとは「停車時にエンジンを停止させる」技術で、特に市街地では有効だ。

市街地での運転では、約半分の時間は止まっている状態といわれているからだ。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

→外部リンク

プロフィールを閉じる


  • 8567123
    0
  •      
  •      




   

『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2』の紹介



A D

著者
大好評を得た既刊『身のまわりのモノの技術』の待望の続編! 「日頃よく使っているモノ」あるいは「意識しなかったけど、じつは身近にあるモノ」などに活かされている“技術・しくみ"について、豊富な図版をまじえながらシンプルに解説する本。 モノの技術やしくみが少しでもわかると、そのモノへの愛着と興味が増し、何気なく手にしたり触れたりするモノが、より身近になります。 本書を通じて、「科学技術の結晶」たちのスゴ技を、とくと堪能してください!
→外部リンク
この言葉が収録されている辞典

 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
  • 【Profile】中経出版
  • 【出版実績】
  • 【登録日】
  • 【最終更新日】










A D