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 薄型テレビ


外見は同じでも、薄型テレビには二つの方式が普及している。「液晶方式」と「プラズマ方式」だ。どう違うのだろう。



放送のデジタル化に合わせるように、薄型テレビが普及した。

薄くてコンパクト、デザイン的にもすっきりして部屋に調和する。

薄型テレビのパネル前面は、細かく格子(こうし)状に区切られた画素で構成されている。

その画素の構造の違いから、「液晶テレビ」と「プラズマテレビ」に分類される。

液晶テレビの画素には、液晶と呼ばれる物質が利用される。

液晶とは液体と結晶との中間の性質を持つ物質で、ミクロに見ると細長く曲がりにくい分子でできている。

1888年に見つけられたが、それから1世紀近くたった1963年、電気的な刺激に対して光の通し方を変えることが発見された。

これが液晶応用の契機(けいき)になったのだ。

この液晶を利用して、どのように映像を表示するのだろうか。

代表的なTN型と呼ばれる画素のしくみを見てみよう。

TN型は同方向に並べた2枚の偏光板(へんこうばん)で液晶を挟み、片方の偏光板を直角によじった構造を持つ。

バックライトの光は、パネル裏面で偏光されて液晶に入るが、細長い分子の並びに誘導されて偏光方向を変え、パネル前面の偏光板から遮(さえぎ)られずに出ていけるようになっている。

画素に電圧をかけると、液晶はねじれを戻す性質がある。

裏面からの光は偏光を変えず、反対側の偏光板で遮断されてしまう。

こうして、電気のオン・オフで光の点滅が制御できることになる。

これが液晶テレビのしくみだ。

次に、プラズテレビについて調べてみよう。

画素の構造はミクロの「蛍光灯」と考えてよい。

その一個一個の蛍光灯を点滅させることで、映像を表示していると考えられる。

液晶方式もプラズマ方式も一長一短があるが、技術改良のおかげでどちらも美しく省電力の映像表示を可能にしている。

あえて大きな違いを挙げるなら、液晶テレビがバックライトの光を利用しているのに対して、プラズマテレビは画素自らが発光している、ということである。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術

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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』の紹介



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身のまわりの「便利なモノ」にはすべて、「便利さの理由」があります。でも、私たちはそれをよく知らないまま、日々生活していることがほとんどではないでしょうか。本書は、家電からハイテク機器、身近な家庭用品まで、私たちが日頃よく使うモノに関する素朴な疑問を図解で解説。「モノ=科学技術の結晶」たる所以がこれでわかります!
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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