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 一歩踏み込んだ話も普段からしておこう



これはみなさんにも覚えがあると思いますが、夫婦というのは一緒にいても、なかなか大事な話をしていません。「今日こんなことがあった」「これはこうしておいた」というような、ちょっとした日常の情報交換や、簡単な手続きの報告がほとんどです。
生涯を共にするパートナーなのですから、本当は誰よりも心の中に踏み込むような会話をしていいと思うのです。これからどんな生活を築いていくか、夫が定年したらどうするか、どんな死を迎えたいかを話すべき相手ですが、何かきっかけがないと、そういう話題にならない夫婦が多いでしょう。
確かに、その人にとって一番大事な部分に踏み込む話題、人生観に関わる話題は難しいものです。一番身近な人間であるがゆえに難しい部分もあります。ややこしい問題より、表面的に楽しい会話をしているほうが波風立たなくてよいのかもしれません。
けれども、一緒に人生を過ごす限り、夫婦にはいずれそういう問題に直面するときがきます。それを思えば、普段から話しやすい雰囲気を作っておくほうがいいでしょう。たとえばどちらかがガンを告知されたとき、「葬式は誰に連絡をすればいいか、リストを作って」とはなかなか言えないでしょう。
夫婦と言っても、結局、最後はひとりになるのです。残されたほうはどうやって過ごすのか。何でもひとりでできるくらい元気なときはいいのですが、自由が制約されたときに施設に入ったほうがいいか、どんな施設がいいのか。あるいは墓地はどうするか。墓地には宗教的な問題もありますし、子どもたちに墓守をしてもらえるのかという問題もあります。
たとえば墓園の新聞広告などが入ってきたとき、それをきっかけに「あそこにこんなのができたみたいだよ」と話題にするのもいいでしょう。
現代は、老人施設、葬式、埋葬、臓器提供などのあり方も、数十年前とは相当、様変わりしてきました。個人の考え方により、さまざまな選択が考えられます。
どんな選択をするのか相談する大事な相手は、やはり妻であり夫。納得できる老後を送るためにも一歩踏み込んだ会話、夫婦のコミュニケーションは重要です。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第6章 老いたときに後悔しない生>    >    一歩踏み込んだ話も普段からしておこう

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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