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 少し節操をなくして同調してみる



ニコッと笑ったらニコリと返す。タイミングよくうなずく。「うなずき」という符号が伝えるメッセージは、相手への「肯定」です。
動作やしぐさをシンクロさせることも大きな効果がありますが、相手のしゃべる内容に同調する力も、雑談力に欠かせません。
男性はとかく、「いや、それはちょっと違うんじゃないかな?」と、自分の意見を述べたがる傾向があります。議論を戦わせ、相手を否定し、やっつけて、他の人の意見より自分の意見が「勝った」ときに優越感と充実感に満たされます。
仕事の場では、そういう能力も必要だったでしょう。しかし、雑談は違います。
雑談の目的は、その場にいる人と仲よくすることであって、誰が優れているかを決める場ではありません。仕事上の会議とは目的性がまったく違うのだということを、まず頭に入れておきましょう。たとえば誰かが、「最近、塩麹(しおこうじ)がブームですね」と言ったとします。すると何でも水を差すのが好きな人はさっそく、「あんなものは昔からあったんだ。日本人は何でもすぐ流行に飛びつく」とひと言、物申します。会社で塩麹を取り入れたスイーツの開発に乗り出すかどうかを問う会議なら、反対意見も必要でしょう。しかし、今は雑談の場。塩麹の妥当性について厳しく検討する場ではありません。塩麹にケチをつけたからといって、何の利益があるでしょう。
もう少し心を広く持って受け入れてあげましょう。昔からあった塩麹が今また脚光を浴びてもいいではありませんか。流行に飛びついてもいい。そのくらいでゴチャゴチャ批判しない。今、大切なことは、塩麹をネタにみんなが楽しく雑談することなのです。
自分の反発心やポリシーはひとまず置いておいて、「うちの家内もさっそく発酵させていますよ」「厚揚げとセリの塩麹和えはなかなかおいしかった」などと同調してみてください。あるいは「ブームのようですねえ」とただ何となく相手の言うことを繰り返す。少しは節操をなくしましょう。それが雑談をはずませるシンクロ術なのです。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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