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 定年後には「内発的動機」が重要になる



人間がやる気を起こし、行動を起こすモチベーションには「内発的動機」と「外発的動機」があります。
外発的動機とは、「家族のため」「お金を稼ぐため」「会社のため」「地位を得るため」など、外からの報酬を得るための動機づけです。一方、内発的動機とは、自分自身が面白いとか楽しいとか感じることが原動力になる動機づけです。
もちろん、「子どものためにがんばって稼ごう」と考えることは、人のためであると同時に、自分の内側からの気持ちでもあります。けれども子どもが成長して自立すれば、もうその動機づけは成り立たなくなります。「会社の発展のため」と会社に尽くしても、定年になればその動機づけでは行動ができません。
外発的動機づけだけで生きていると、その動機づけがなくなったとき、「俺は今までいったい何のために一生懸命働いてきたんだ?」という疑問が湧き、心が空洞化してしまいます。つまり外発的動機づけには限界があり、いつかは行き詰まる可能性があるのです。
そして外発的動機づけだけで生きてきた人は、行き詰まったとき、つい他人のせいにしがちです。
「子どものために自分の人生を犠牲にしてきたのに……」
「会社は結局、俺に報いてはくれなかった」
と、裏切られたような、恨みがましい気分になってしまう。逆に、失ったときに恨みがましい気分になるようなら、その動機づけは本来の自分自身の欲求ではなく「外発的」だったと言えるかもしれません。
一方、内発的動機づけによる行動には、定年はありません。高齢者が生きがいを得るためには、内発的動機づけのほうが重要になってくるのです。
あなたには、たとえ子どもが自立しても、仕事をリタイアしても、自ら進んでやりたいことがあるでしょうか。他人のためではなく、心から自分が喜びを感じることとは何でしょうか。これはなかなか深い問題です。日々の仕事や子育てで気をまぎらわせることができなくなったとき、人生の大問題が待っているのです。
あなたの本当にやりたいことは何でしょう?ノートに書き出してみましょう。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第2章 「老い」へ向かう軽やかな>    >    定年後には「内発的動機」が重要になる

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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