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 人生の後半戦は、問題解決に重点を置くな



目的意識を持つと、男性は行動力を発揮します。「老後は長生きして妻を安心させたい」という戦略をとるためであれば、せっせと「インフォーマル・ネットワーク」(個人的な人間関係)作りに励めそうな気がします。
地域のコミュニティで恒例行事のお祭りなどがあると、男性は俄然はりきります。屋台をどうする、今年は焼きそばと豚汁にするか、クレープに挑戦してみるか。そばは何玉くらい、豚肉は何キロくらい買っておけばよいか。ビンゴゲームの係は誰とか、子どもたちへのおみやげは誰が担当するとか、大忙しです。
そしてお祭りは大成功に終わり、打ち上げの店で「あぁ、今年もこれで終わりか」「来年までさようなら……」と、オジサンたちはとても寂しい。そんなに楽しいのなら、お祭りのないときももっと定期的にみんなで集まればいいのではないかと思うのですが、そうはいかない。男性は基本的に「問題解決型」です。「お祭りを成功裡(せいこうり)に終わらせる」という目的があるから、わーっと集まって盛んにコミュニケーションができる。無目的に集まっても、話すことがない。つまり、地域のお祭りと言っても仕事のようなもので、男性のコミュニケーションはやはり「フォーマル(事務的)」なのでしょう。インフォーマル・コミュニケーションのつもりが、フォーマル・コミュニケーションで盛り上がってしまう。
しかし、それでよいのではないでしょうか。いきなり「今日は洗濯物がよく乾きそうですね」「布団干し日和ですなあ」と会話しろと言われても無理でしょう。
年に一度のお祭りほど大きな目的でなくとも、何かもう少しやんわりとした目的を作って、それを口実に集まってコミュニケーションすればいいではありませんか。そのとき気をつけたいのは、「問題解決」にあまり重点を置かないことです。
お祭りは地域のコミュニケーション。焼きそばの量とか、豚汁の具について意見の合わない人がいても、ムキになって「俺はもう降りる!」なんてぶち壊しにしてはいけない。人間関係の輪を作り、つながることが重要なのです。
「ほほう。豚汁に鶏肉ですか?それは新しい」というくらいの余裕で、コミュニケーションに参加していきましょう。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第2章 「老い」へ向かう軽やかな>    >    人生の後半戦は、問題解決に重点を置くな

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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