見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 ロスチャイルド家【ろすちゃいるどけ】


世界的大富豪のコレクションは、ノミ?



世界の金融王ロスチャイルド家の名前は誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。いまに至る莫大な富を築いた初代ロスチャイルドは、本名をアムシェル・マイヤーといい、一七四三年、フランクフルトに生まれた。ちなみに「マイヤー」はドイツによくある姓で、かたや「アムシェル」は典型的ユダヤ名だ。ユダヤ人だった彼の父親は、息子の将来を考え、注意深く姓と名をドイツとユダヤにふり分けたのだろう。その父親はアムシェルが少年期に亡くなるが、兄のモーゼスによって育てられた後、二〇歳で独立し、貸し金業をはじめた。当時の慣わしに従って、金融業の赤い看板を出したことから、彼は後に「赤い(ドイツ語でロート)」「標識(ドイツ語でシルト)」と名乗るようになる。「ロートシルト」、英語読みで「ロスチャイルド」とは、もともと彼の屋号だったといえる。数多くの貸し金業者がひしめくフランクフルトのユダヤ人居住区でアムシェルが成功をつかんだきっかけは、貨幣とメダルの通信販売をはじめたことである。カタログをつくり、名の知れたコレクターに送って注文をとる。売りたいものがあれば買い上げる。やりとりはすべて郵便によっておこなわれ、双方は時間も手間もかけずに売り上げをあげることができた。古いコインメダルは愛好家たちによって高値で売買されており、その頃ちょうどヨーロッパ全土に郵便制度も広がっていた。インターネットショッピングが利用されはじめた頃のような驚きと興味を持って人々に迎え入れられたに違いない。三代を経るうちに世界でも指おりの大金持ちになったロスチャイルド一族は、金を生み出すことだけでなく、使うことに関しても徹底したこだわりを見せた。アムシェルのひ孫にあたるチャールズ・ロスチャイルドは、銀行勤めのかたわら、ノミの研究に一生をささげた人物だ。人々を病から救うことを目的に、ペストなど伝染病の媒介となる害虫の生態の解明に努めた。彼の死後は娘ミリアムによって研究が引き継がれ、父が集めたノミのコレクションを画家に克明に写生させ、ノミの種類を分類し、七巻の図録として刊行した。ノミがいるような生活とは縁遠いロスチャイルド家だが、考えようによれば、彼らほどの大富豪でないとそのような研究はできなかったともいえるだろう。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 14820973
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:ワーグナー  ワイシャツ  ロシア  ロケット基地  

   


  1. 雑学大全2>ヒトの不思議>人物    >    ロスチャイルド家
  1. ◆「ロスチャイルド家」の関連ワード

  2. ワーグナー

  3. ワイシャツ

  4. ロシア

  5. ロケット基地


A D

雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全2

雑学大全2

  • 定価:480
  • 浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は...>>続く
App store


雑学大全2

雑学大全2

  • 定価:480
  • 浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全2 雑学大全2 雑学大全2 雑学大全2