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 屋久島【やくしま】


遣隋使小野妹子が中国の皇帝に紹介した島?



鹿児島県の南に位置する屋久島は、一九九三(平成五)年、ユネスコ世界遺産にも登録された自然豊かな島である。標高一〇〇〇メートルを超える山々がそびえ、それが海岸線近くまでせり出している。「屋久島は三六五日、雨が降る」といわれるほど雨が多いことでも有名だ。樹齢七二〇〇年にもなるという縄文杉が生い茂り、はるか昔のうっそうとした森林を彷彿とさせる。さて、この屋久島の語源はアイヌ語にあるといわれている。アイヌ語で「鹿」を意味する「ユック」から「ヤク」になり、やがて「屋久」の字が当てられたという。一説には、胃腸薬として用いられるガジュツが栽培されていたことから、「薬の島」といった意味合いで「ヤク」の音が使われたともいわれている。この屋久島、その起源は古く、中国の『隋書』にも登場する。そこでは「夷邪久」と呼ばれていた。この時代は、南西諸島全般が「夷邪久」という呼び名だったが、「益救」「益久」「掖玖」「夜久」「夜句」などの字が『日本書紀』以降の書物には記されている。その後、南西諸島のなかでも屋久島だけは特別に「屋久」という字を使うようになったらしい。興味深いのは、隋の時代の屋久島と遣隋使の小野妹子の関係である。隋の第二代皇帝の煬帝は、異国の風俗を調べるために東のほうに兵士を遣わしたが、まったく言葉が通じず、土地の風俗を研究することができなかったので、土地の者を連れて帰ったという。翌年もう一度、土地の者を案内人にして訪れたが、住んでいる人々は隋に従おうとしなかったので、仕方なく土地の布甲(布の鎧)などを持ち帰った。ところが、ちょうど都に来ていた遣隋使の小野妹子がそれらの品々を見て、「それは夷邪久の国の人が使っているものだ」と進言したことから、やっと屋久島の存在が明らかになった。『隋書』にはっきり小野妹子という名が出てきているわけではないが、一般的には小野妹子だろうと推測されている。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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