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 手のひらを太陽に【てのひらをたいように】


作詞のとき、作詞家はひどく落ち込んでいた



「ぼくらはみんな生きている 生きているから歌うんだ」という歌詞ではじまる「手のひらを太陽に」。生きている喜びを高らかに歌い上げ、元気が出る歌として皆に愛されている。この、いかにも力強い、生命賛歌の作詞者は、元気いっぱいの気分で、その湧き上がる生命力を表現したのだろうと思いきや、この曲を作詞したときは、ひどく憂鬱な気分だったそうだ。仕事に生きがいを感じられず、やる気もあまりなく、暗い部屋に一人落ち込んでいたのだという。そのときふと、手にしていた懐中電灯を手のひらにあててみたところ、血管が透けて見えた。そこから、「てのひらを太陽に透かしてみれば」という歌詞が生まれたそうだ。とても明るくポジティブに歌われている歌詞が、実際は暗い部屋で懐中電灯をあててみたところから生まれたというのだからおもしろい。作詞者自身も、つくったときには「それほどいい歌だとは思わなかった」と後でコメントしているぐらいだ。ちなみに作詞者とは、あの有名な漫画家のやなせたかし氏である。『アンパンマン』の作者だ。作曲は、いずみたく氏である。この曲が最初にお目見えしたのは一九六一(昭和三六)年のこと。宮城まりこさんが、NET(現・テレビ朝日)のニュースショー番組の今月の歌として歌った。その後、一九六四(昭和三九)年に、NHKの番組「みんなの歌」でも紹介されたが、すぐにはヒットしなかったようだ。ところが一九六五(昭和四〇)年、ボニージャックスが「紅白歌合戦」で歌ったことで、大ヒット曲となっていった。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
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