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 号外【ごうがい】


号外第一号は上野戦争の速報「別段」「付録」の名でも呼ばれていた



「号外」とは、新聞社が突発的で重大な事件を読者に速報するために臨時に発行する印刷物のことである。日本での号外第一号は、渋沢成一郎率いる二〇〇〇余名もの彰義隊が大村益次郎の指揮する維新政府軍の攻撃によって上野戦争で壊滅したことを速報したものだった。これは、一八六八(慶応四)年に創刊した日本初の新聞、中外新聞で同年五月一六日に発行されたものであり、当時は「別段」や「付録」と呼ばれていた。その後は、横浜新聞を皮切りに、東京日日新聞や郵便報知新聞などの日刊紙が次々と創刊され、「号外」という語は一八七二(明治五)年から用いられるようになったようだ。東京日日新聞は、一八七六(明治九)年三月二日に「号外」を初めて出したといわれている。これは、一八七五(明治八)年九月に、日本軍艦雲揚が開国を拒む朝鮮への示威として漢江河口の江こう華か島とう付近で挑発行為として砲撃した「江華島事件」が、ついには朝鮮開国を強要する日朝修好条規を締結させるのに一役買ったというニュースをいち早く察知し報じたものである。その迅速さは、数々のライバル会社を震撼させ、読者をも驚かせた。日朝修好条規の締結を報ずる「号外」は、あわや戦争かと気が気でなかった日本国民を安心させたのだ。このように、「号外」はテレビラジオのない時代のなかでは最も迅速なマスメディアの一つだったのである。以後、「号外」は各新聞社から次々出されるようになり、有料の「号外売り」というものがあらわれるまでになった。一八八六(明治一九)年には赤刷りといったものまで登場し、あまりに頻繁に号外が出るので、警視庁もその濫発と誇張記事の取り締まりをはじめたほどだった。ちなみに海外の号外第一号は、一七〇四年六月三〇日、J・キャンベルの発行したアメリカ初の新聞『ボストン・ニューズ・レター』であるといわれている。これは、付近を荒し回っていた海賊がつかまり、処刑されたという朗報であった。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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