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 ミイラ【東京雑学研究会編】


§ミイラ作りに使われたものとは?



ミイラは日本を含む世界各国で作られてきたが、古代エジプトでは第一王朝の初期から盛んにミイラ作りが行われていた。特に王族や貴族は死後、ミイラにされて永久に保存された。古代エジプトの宗教文化においては、永遠に生き続ける霊魂が、いつか肉体に戻れるように、死後も肉体を保存し続ける必要があったのだ。
古代エジプトミイラ作り職人の作業手順はヘロドトスの『歴史』の中で次のように紹介されている。
ミイラ師が鼻腔に鉄の鈎を通して脳をえぐり取り、薬品を流し込んで洗浄する。次に脇腹をエチオピア石の刃物で切り開いて内臓を取り去った後、腹腔をパーム椰子の酒で洗い、たたき砕いた香料で洗浄する。このとき、心臓だけは体内に残す。次に純粋な没薬、肉桂(シナモンまたはニッキ)など、乳香を除く香料の粉を詰めて縫合し、香料を混ぜた炭酸ナトリウム溶液(ナトロン)に七〇日間漬ける。その後、取り上げたミイラをもう一度パーム椰子の酒で洗い、麻布の包帯を巻き、その上からゴム樹脂を塗る」。
さて、ミイラ作りにはたくさんの香料が使われたが、その中でも没薬が最も多く使われた。
没薬はカンラン科の植物から採集したゴム樹脂。麝香(ムスク)ににた芳香と苦味があり、防腐効果も高い。
没薬は「ミルラ」と呼ばれ、これがミイラの語源になった。
意外なことに古代エジプトで重宝された乳香はミイラ作りには使われていない。乳香は神々に捧げる神聖な香料として使われていたため、ミイラになった故人を天上に送るための儀式ではおしげもなく焚かれたが、ミイラ作りには使用されなかったのだ。
日本では一六世紀にポルトガル語の「mirra」として伝わり、これが訛ってミイラになった。英語の「mummy」はアラビア語の「mumiya(瀝青〈天然アスファルト〉)で処理したものの意味)」に由来している。「木乃伊」はフランス語の「momie」の中国語のあて字だ。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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