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 ブラックホール【東京雑学研究会編】


§光も出られないブラックホールをどうやって観測するのか?



何もかも吸い込んで、吸い込まれたものは絶対に脱出できないと言われているブラックホール。その存在は知られているが、実際にその目で確認した人はこの世の中にはいないはずだ。なにしろブラックホールは見えないのである。なのにどうしてその存在が明らかになっているのだろう。人はブラックホールをどうやって観測しているのだろう。
その答えを知るには、まずブラックホールとはどういうものなのかを知らなくてはならない。
ブラックホールは、重い星の最期にできるもの。重い星は、その進化の最終段階で超新星爆発を起こすのだが、その際、星の外層部は吹き飛んでしまい、中心核は重力収縮を起こすのである。その際、中心核が太陽の一〇倍ぐらいあると、重力が強すぎて重力崩壊を引き起こす。こうしてできるのがブラックホールで、宇宙空間の一部が何か光を遮るもので覆われているわけではなく、外も中も結局は同じ宇宙空間なのだ。ただ、ブラックホールの中は非常に重力が強いために、その強い重力に引っ張られて、空間が光速で落ちていくのである。
どんなに重力が強かろうと、光はどこにでも行けるはずなのだが、ブラックホールでは光さえ外に出られない。理由は、もし光速で下っているエスカレーターがあるとして、それを光速で上っても上へは行けないのと同じと考えれば理解できるはず。だからブラックホールでは光さえ出てくることができないのだ。
宇宙の情報は光が伝えているのだから、光さえ出てこないブラックホールを直接観測することは不可能だ。でも、ブラックホールの存在を知る術はある。
ブラックホールに周囲から物質が吸い込まれていくときは、その物質は大変な高温になって渦を巻きながら流れ込み、その瞬間、X線を放つのである。このX線を検出して、特徴を分析することによって、ブラックホールの存在を確認することができるというわけだ。
万が一吸い込まれてしまったら、光であろうとも絶対に脱出することができないブラックホール。それは非常に大きな星の死骸であり、星の爆発の結果生まれた、宇宙空間大きな歪みの場所なのである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  1. 雑学大全>自然>宇宙    >    ブラックホール

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雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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