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 フグ【東京雑学研究会編】


§フグの毒の正体は何か?



フグといえば、冬の美食の代表である。値段の高さもあって、めったなことでは口にできないが、敷居が高く感じられるもう一つの理由は、フグにある毒だろう。
フグは猛毒を持っており、フグ料理専門の資格を持った調理師でなくては、客に提供できないと法律で定められているほどである。それでも、毎年フグ中毒が発生し、命を落とす人もいるのである。
この毒の正体は、青酸カリの約一〇〇〇倍もの毒性を持つといわれる、テトロドトキシンという物質である。テトロドトキシンは、有毒細菌によって生産され、食物連鎖によって蓄積されると考えられている。
テトロドトキシンが微量でも胃腸から吸収されると、筋肉の末梢神経が侵される。たとえ軽いしびれであっても、異常を感じたら、すぐに医師による救急処置を受けないと、やがて全身の運動神経が麻痺し、死に至る。
日本では、奈良時代からフグが食べられていたようだが、フグ毒に関する本格的な研究が始まったのは、明治時代からである。
フグ目フグ科の魚は、日本近海だけで約四〇種類が見られるが、種類によって猛毒を持つものから、全く毒のないものまでいる。また、臓器の種類によっても有無がある。卵巣や肝臓の毒性が強いことはよく知られているが、同じ種類のフグの生殖腺でも、オスの精巣には皆無という場合もある。さらに、卵巣や肝臓には猛毒があっても、それ以外の部分は無毒なフグや、筋肉(つまり身の部分)にまで、しっかり毒のあるフグもいる。
それだけではない。フグの個体によっても毒性に差があり、季節や、獲れた海域によっても、また違う。猛毒の上に、一定の法則を見出しにくいのが、フグの毒なのである。
テトロドトキシンを持っているのは、フグばかりではない。カリフォルニアイモリやツムギハゼ、ヒョウモンダコほか、プランクトンやカニ、ヒトデなど、数種の水生生物に、テトロドトキシンが発見されている。
これらの生物は、学術分類上でも、何の関連もなく、なぜテトロドトキシンが作られるのか判明していない。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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