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 魚⑤【東京雑学研究会編】


§水がなくても死なない魚がいる?



魚なら、海や川、湖といった違いはあっても、とにかく水の中で生きるはずである。ところが、アフリカに生息する「プロトプテルス」は、水がなくても生存でき、なんと四年間も生きていたという記録があるほど、乾きに強いのである。
プロトプテルスの体長は一メートルほど、淡水の川や湖にすみ、その外見も間違いなく魚である。
熱帯の多くの地方には、雨期と乾期があり、乾期には川や湖が干上がることも珍しくない。プロトプテルスは、水が減ってくると、水底にたまった泥と自分の体液で繭のようなものを作り、その中で休眠するのである。これを、冬眠ならぬ「夏眠」と呼ぶ。こうして、雨期がやってきて、再び水がたまるまでは、繭の中で空気呼吸をしてしのぐのである。
魚は、水の中でエラ呼吸しているが、プロトプテルス類は、エラのほかにも、エラの一部が変化した一対の肺状のものがある。空気の取り込み口は、腹部の食道の下辺りで、ほかの魚に比べると、エラはやや退化している。
そもそも、熱帯の河川や湖沼は水温が高いため、水に含まれる酸素の量が少ない。水中でのエラ呼吸だけに頼るより、肺を使った空気呼吸もできたほうが、生存できる可能性が高いのである。
オーストラリアや南アメリカにも、水が干上がっても生きていける魚がいる。プロトプテルスと違って、繭状のものは作らないが、泥の中にじっとしながら、肺とよく似た構造に分化したウキブクロを使って呼吸するのである。
日本では、これらの魚を「ハイギョ(肺魚)」と呼んでいる。ほかの魚と異なり、肺を持っているかのような生態から、ネーミングされたのである。日本には、この仲間は生息していないが、水族館などで見ることができるだろう。
ハイギョ類は、古生代の頃には世界の淡水域に広く分布していた。そのため、多くの化石が残っているのだが、現代では衰退してしまった。稚魚の中にはオタマジャクシのような「外鰓」を持つものもあり、ウキブクロの構造などから、両生類とどのように違った進化を遂げたのかが研究されている。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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