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 テザリング


最近、ニュースなどでよく耳にする、「テザリング」という通信機能。その意味としくみを知っているだろうか。



テザリングとは、スマートフォン(スマホ)をインターネット接続用の無線ルーターとして使う機能だ。

スマホが「携帯できるルーター(モバイルルーター)」に変身するわけである。

これで、「せっかくノートパソコンを持参しているのに、インターネットに接続できない!」といった事態が解消される。

だが、ユーザーにとっては便利なテザリングも、携帯電話会社にとっては困った機能だ。

通信データ量が爆発的に増加するからである。

「ただでさえスマホの普及で通信回線の容量がひっ迫ぱくしているのに、テザリングまでされては……」というボヤキが聞こえる。

そこで、一定以上のデータを送受したユーザーや短期間に大量の通信を行なったユーザーには規制を設けている。

また、データオフロードといって、近くにWi-Fi(ワイファイ)のアクセスポイントがある場合はそれを利用するような設定になっている。

さらにはLTEと呼ばれる新規格の高速通信を整備し、通信回線の容量そのものを大きくしている。

ここで少し専門的なしくみを見てみよう。

よく知られているように、インターネットで情報をやり取りする際にはIPアドレスを利用する。

IPアドレスとは、インターネットに接続された機器に付けられた正式な名前のようなもの。

その名前で互いを呼び合い、情報を交換するのだ。

当然、スマホにもIPアドレスが付けられているが、スマホにテザリングされたパソコンやゲーム機のIPアドレスはどうなるのだろうか。

そこで利用されるのがNAPTと呼ばれる変換機能である。

テザリングで接続された機器にニックネームを付け、スマホが正式アドレスに変換してインターネットと送受する。

こうして、テザリングされた機器からも、正確に目的のサーバーにつながるのだ。

NAPTを利用しても、世界にはインターネット端末があふれ、各々にIPアドレスを付与(ふよ)しきれなくなっている。

そこで、さらに多くの端末にアドレスを与えられるIPV6という新規格も普及し始めている。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2

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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2』の紹介



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著者
大好評を得た既刊『身のまわりのモノの技術』の待望の続編! 「日頃よく使っているモノ」あるいは「意識しなかったけど、じつは身近にあるモノ」などに活かされている“技術・しくみ"について、豊富な図版をまじえながらシンプルに解説する本。 モノの技術やしくみが少しでもわかると、そのモノへの愛着と興味が増し、何気なく手にしたり触れたりするモノが、より身近になります。 本書を通じて、「科学技術の結晶」たちのスゴ技を、とくと堪能してください!
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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