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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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・19日
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
肉桂餅[八百源来弘堂]【にっきもち】
- 16世紀後半の安土・桃山時代に、南蛮貿易の拠点として繁栄を極めた堺へもたらされた肉桂(シナモン)。高貴な香料として珍重されたが、子どもや女性の口には馴染みにくいものだった。それを甘い餅に混ぜて新しい味を考案したのが、当時堺で大きな商いをしていた貿易商の八百屋宗源。時代が下った元禄年間(1688~1704)に、菓子商となったその子孫が先祖の遺徳をしのんで作り上げたのが、現在も伝え続けられている肉桂餅である。
肉桂を練り混ぜた求肥で小豆のこし餡を包んだこの餅は、爽やかな清涼感と甘い香りが独特な味わいを醸し出す。江戸期には茶の湯の席でも好まれたという。確かに渋い色とやわらかな肌合いには、侘び寂の風情がある。このほか、5月~9月には水羊羹の肉桂涼感が好評。かつての呂単の茶壺風の器に入った、懐中汁粉の利休茶壺は冬の人気商品だ。
南蛮貿易で栄えた堺が生んだ
エキゾチックな香りの求肥餅

【出典】![]() |
東京書籍(著:岸 朝子/選) 「 全国五つ星の手土産 」 |
A D |
全国五つ星の手土産について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
5つ星の手土産

- 【辞書・辞典名】5つ星の手土産[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】岸 朝子/選
- 【書籍版の価格】3,024
- 【収録語数】368
- 【発売日】2008年8月
- 【ISBN】978-4487801350
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