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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼カメノテ獲りを船上から見学
- 翌朝、「たきもと」の庭から磯へ下りると、勝さんが小船で待っていてくれた。「干潮で磯が海面から出る頃がカメノテをとりやすいんだ。だから急ぎましょう。磯づたいでも行けるんだが、なれていないと危険だから船で行きます」。
沖の岩礁へ向かって5分ほど走る。「ほら、見えるだろう。あれがカメノテだよ」。指さす方向を凝視しても、大きな岩が見えるばかりだ。船が数メートルまで近づいて、やっと大きな岩と岩のあいだに、サボテンのような生き物が波間に見え隠れしているのを発見した。教えられなければ、まず見つけることはできなかったろう。漁師の視力のよさにあらためて驚くと同時に、わが視力の衰えに嘆くばかりだ。
中村さんが岩にひょいと飛び移った。孫がいるから家族からはおじいさんと呼ばれているのに、さすが現役漁師、その身軽なこと。足下を確かめながら、ノミでカメノテをはがして、軍手をはめた手で受け止める。と書けば簡単そうだが、足場が悪いから、素人ではとてもこうはいかない。15分ほどでザルに半分ほどを獲って、カメノテ漁を終了した。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776