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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
レンタル業【れんたるぎょう】
- 電話を発明したアメリカのグラハム・ベルが、一八八七年に電話会社を設立し、ユーザーの拡大のために有料で電話機を貸し出したことが、企業レベルではじめたレンタル業の第一号といわれている。しかし、日本では、もっと前にレンタル業をおこなっていた人がいた。一八七七(明治一〇)年、横浜元町の石川孫右衛門が、駐留地の外国人が自転車に乗っているのに着目し、自転車を購入。輪乗場を設けて自転車をレンタルしたところ、大繁盛したそうだ。さらに前の江戸時代には、「貸しふんどし屋」という商売があり、汚れたふんどしを持っていくと、六〇文(当時そば一杯一六文だった)の料金で、洗濯と火のし(いまでいうアイロン)したふんどしと交換してくれたという。ふんどしは、男性は下半身を保護し清潔にするために身に着けていたが、女性も生理のときなどに使用していたそうだ。とはいえ、ふんどしはいわば現代のパンツである。局部が直接触れるパンツは、洗ったとはいえ、他人の使った代物を身に付けるなど、いまの世の中では考えられない。なぜそんな商売があったのだろう。当時、一枚の長さが六尺(約一八〇センチ)ある六尺ふんどしは、男にとって必需品だったが、一本二五〇文ほどもしたという。汚れれば洗わなければならないので、一本持っているだけは、とても足りるものでない。何本かそろえるだけでかなりの出費となる。また、武士のなかで最下級の地位にあった足軽は、ほとんど独身で、また、二四時間勤務が当たり前だったため、汚れたふんどしを洗う時間もなかったというわけだ。
日本初のレンタル業は、「貸しふんどし」
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305